医学部を受験するなら早めに始めるにこしたことはない。ただし、他人から無理やりやらされるのではなく、自分から進んで勉強すること。
また、高校1年時から勉強に全力投入すると、途中でだれてしまうので、初めはとにかく机に座る習慣を身につければよい。やる内容は、急に難しいものに手を出すのではなく、徹底的に基礎を固めよう。最近の医学部入試は「狭く深い勉強」より「広く浅い勉強」なので、穴を作らないように全科目を満遍なく勉強すること。
あと、初めはとにかく国立の医学部を目指して気を引き締めること。最初から私立を狙って科目数を下げると、自分に甘えが出てしまう。とにかく医学部を目指すなら心構えがまず必要。
模試の判定は本当にあてにならないので、気にしないこと。また、良い判定が出ても浮かれないこと。成績を気にするのではなく、「自分がやっていないところはないか」を気にすること。
嫌な分野から逃げずに、嫌いな分野を得意にするくらい頑張る。得意分野は「自分はここだけは誰にも負けない」と思えるようにしておくと、ちょっとブルーなときも自信が持てるようになる。自分に負けそうなときは、自分の将来について考えて「今ここでやらないと…」と思って、現実から逃げないように頑張る。受験は「自分との戦い」だから、誰が何を言っていようとも関係ないと思えるくらいに自分を信用すること。
単語、語法、熟語などの暗記物は、早いうちから始めて、普通に頭から出てくるようにしておくのがよい。暗記物は忘れやすいので、何度も繰り返しやるのがよい。英文法は、予備校の授業以外だと、学校のグラマーの授業を基礎として幅広くやるとよい。
そして、参考書は1冊にしたほうがよい。よく参考書をたくさん持っている人がいるが、入試直前に見直すことができないし、時間がかかりすぎる。それよりは、英文法なら桐原、単語帳はZ会と決めて、それを徹底的にやったほうが効果が出る。
長文読解は、英文法などがしっかりできるようになってからやったほうが、文章が読みやすいし効率がよい。学校の中間・期末テストで副読本を読むと思うが、あれは文法・構文などがやさしいものが多いので、読む練習にはちょうどよい。英文が読めるようになれば、あとは国語力です。国語が苦手な人は、暗記物で点を落とさないようにして文章をたくさん読めば点が取れる。
数学はもともと自分の得意科目だから、早い時期から問題をたくさん解いていた。数学で大切なのは理解することだから、問題を解くときはすぐに解答を見ずに考えること。どうしても分からないときは、先生に聞くなり、解答を見るなりしてよいが、答えを見るだけではなく、解答方法を理解することに重点を置くこと。苦手な人はなるべく予備校や学校の授業をうまく利用したほうがよい。
数学はやり始めは成績が伸びにくい教科だと思うが、やった分だけ必ず成績が伸びるので、それを信じてコツコツ頑張ることが大切。
化学は一通りの勉強が済んだら、あとは問題をたくさん解けばだいたいの入試問題が解けるようになる。化学が苦手な人も問題集をやれば次第に理解できてくる。無機・有機は覚えることが多いので、範囲を分類して効率よく暗記すればよい。
生物は、早めに全範囲を終わらせたほうがよい。そうすれば、そのあと問題を解くときに自分が今、何をやっているのかがはっきりと分かる。生物は一見暗記ばかりの教科のように思えるが、奥が深いので分からないことは自分で調べて、知識を増やしていけばよい。
理科は一人でやっていると好きな方向へ流れてしまい、受験にあまり必要ではないところに力を入れてしまいがちになるので、何かあったら学校の先生や予備校の先生に勉強の方針などを教えていただくとよい。
受験をあまり特別視しないで、コツコツ頑張っていれば必ず結果が出る。今日頑張らないと、明日頑張れない。苦手科目は早めに克服しないと、あとが怖い。センターを甘く見てはいけない。いろいろ書きましたが、自分を信じて頑張っていれば受験は必ず成功するので、将来のために頑張ってください。